
体験に行ったら先生に「少し落ち着いてからまた来てください」と言われてしまって。うちの子、どこに行っても無理なのかな…
「また失敗したらかわいそう」「うちの子は習い事に向いていないのかも」。そんなふうに諦めかけているご家族にこそ、この記事を読んでいただきたいです。
問題は「お子さんの特性」ではなく、「教室との相性」であることがほとんどです。元特別支援学校教諭として12年間関わってきた立場から、発達が気になる子の習い事選びで絶対に確認すべき6つのポイントをお伝えします。
習い事選びで最初に考えること
「どの習い事が発達に良いか」よりも先に考えるべきことがあります。それは「その場所でお子さんが安心できるか」です。
どんなに優れた教育プログラムも、お子さんが不安・恐怖・プレッシャーを感じる環境では意味をなしません。逆に、安心できる環境さえあれば、どんな活動でもお子さんの成長につながります。
後悔しない習い事選び 6つの確認ポイント
① 講師が「発達の多様性」を理解しているか
「落ち着きがないのは困ります」「みんなに合わせてください」──こうした言葉が出る教室は、発達が気になるお子さんには向いていません。
確認したいこと:講師が特別支援教育・発達心理・音楽療法などのバックグラウンドを持っているか。また、過去に発達が気になる子を担当した経験があるか。
② 「できなくていい」という文化があるか
「全員が同じことをできる」ことを目指す教室では、ペースが異なる子どもは置いてけぼりになりがちです。「できることから始める」「参加の仕方は自由」という姿勢があるかどうかを、体験で確認しましょう。
③ 少人数または個別対応が可能か
大人数グループでは刺激が多すぎて、感覚が敏感なお子さんは疲弊してしまいます。最初は少人数(3〜6名程度)または個別レッスンからスタートできるかどうかを確認しましょう。
④ 保護者への情報共有がしっかりしているか
「今日何をしたか」「どんな様子だったか」「次回何を目標にするか」を、毎回伝えてくれる教室は信頼できます。保護者への透明性がない教室は、トラブルが起きたときに対応が不安です。
⑤ 無理な参加強要がないか
「なんで参加しないの」「みんな見てるよ」──こういったプレッシャーを与える指導は、発達が気になる子どもを追い詰めます。「見てるだけでも大丈夫」「今日はここまでで大丈夫」という雰囲気があるかどうかを体験で見極めてください。
⑥ 相談できる関係が築けるか
家でこんな様子がある・最近こんなことが心配──そういった話を気軽にできる先生かどうか。特に発達が気になるお子さんの場合、家庭と教室の情報共有が子どもの成長を後押しします。
「向いていない」のではなく「合う場所に出会えていない」
発達が気になる子どもほど、環境の「合う・合わない」の影響を受けやすいです。「また失敗するかも」と思っているご家族も、正しい基準で選べば、必ずお子さんが輝ける場所に出会えます。
おとうた音楽教室は、まさに「これまでの習い事でつらい思いをした」お子さんとご家族のために始めた教室です。どんな特性のお子さんでも「できた!」「たのしい!」を感じられる場所を目指しています。
【この記事を書いた人】
工藤 彩野(くどう あやの)/おとうた音楽教室 代表講師
秋田県立の特別支援学校で12年間・延べ300名以上の子どもたちに音楽を教えたのち、2025年に独立。発達支援の視点を取り入れたリトミックを専門とする。特別支援学校教諭免許・音楽療法アドバイザー・福祉心理カウンセラーを保有。
