「児童発達支援と、おとうた音楽教室って何が違うんですか?」
体験レッスンのお申し込みで、こう聞かれることがあります。
どちらも発達が気になるお子さんに関わる場所なので、迷うのは当然だと思います。今日は正直にお答えします。
児童発達支援は「福祉サービス」
児童発達支援(児発)は、児童福祉法にもとづく福祉サービスです。
利用するには、自治体が発行する「受給者証(通所受給者証)」が必要になります。
対象になるのは、1年以内に発達センターなどから療育の必要性を指摘されたお子さんです。
行政の給付を受けながら、日常生活の基本動作や集団生活への適応訓練など、専門的な支援を受けられる場所です。
利用開始までには、自治体への申請、面談、支援計画の作成といった手続きが必要で、少し時間もかかります。
おとうた音楽教室は「民間の習い事」
一方、おとうた音楽教室は児発ではなく、民間の音楽教室です。
受給者証は不要で、診断の有無にかかわらず、どなたでも体験・ご入会いただけます。
「療育の対象になるかどうか」を、こちらから問うことはありません。
発達が気になる段階のお子さんも、診断がついたお子さんも、診断のないお子さんも、同じように迎えています。
手続きも、体験のご予約さえいただければ、すぐに始められます。
レッスンの中身も目的が違います
児発では、生活動作の獲得や集団適応など、療育の目標にそって支援計画が組まれます。
おとうた音楽教室では、音楽そのものを楽しみながら、結果として集中力やコミュニケーション、自己表現の力が育っていくことを大切にしています。
「訓練」ではなく「好きなこと」から入るので、お子さんの表情がゆるむ瞬間をよく見かけます。
どちらを選べばいいの?
「専門的な療育をしっかり受けたい」という場合は、児発が適しています。
「音楽という好きなことを通して、自信や成長につなげたい」という場合は、おとうた音楽教室が合っています。
実際には、児発と音楽教室を併用しているご家庭も少なくありません。
私自身、特別支援学校教諭として12年働いてきた経験から、療育的な視点と音楽教育の視点、その両方を大切にしながらレッスンを組み立てています。
集団の療育に馴染めない、というご相談も
「場所見知りが強くて、集団の療育になかなか馴染めない」というご相談もよくいただきます。
そんなときは、少人数・個別で進められる音楽教室という選択肢も、ぜひ知っていただきたいです。
場所見知りについてはこちらの記事で詳しく書いています。
グレーゾーンと言われたお子さんの習い事選びについてはこちらの記事もあわせてご覧ください。
実際によくあるご相談
「療育に通っているけれど、音楽も好きなので習い事も検討したい」というご相談もよくいただきます。
「発達検査の結果を待っている間、家でできることを探している」という声もあります。
どちらの場合も、まずは体験レッスンでお子さんの様子を見ながら、無理のない形をご提案しています。
- 療育中でも、音楽の習い事は併用できます
- 診断や検査の結果を待つ必要はありません
- 迷ったら、まず体験でご相談いただけます
特別支援学校に勤めていた頃も、学校の授業と児童発達支援や放課後等デイサービスを併用しているご家庭がたくさんいました。
「役割の違う場所を、うまく組み合わせて使う」という発想は、決して特別なことではありません。
おとうた音楽教室でも、療育の担当者の方から「音楽面での成長も後押ししてほしい」とご相談いただくことがあります。
専門機関と連携しながら、お子さんの成長を多方面から支えられたらと思っています。
まとめ
児発と音楽教室は、目的も仕組みも違います。
どちらが良い悪いではなく、お子さんに合う場所を組み合わせて考えることが大切です。
「うちの子にはどちらが合うか分からない」という方は、まず体験レッスンでゆっくりお話ししましょう。
