「お兄ちゃんはすぐできたのに、下の子は全然できない」「姉と弟でこんなに差があるとは思わなかった」
兄弟を育てていると、発達の差が気になることがありますよね。「同じ親なのに、なんでこんなに違うんだろう」と悩んでいる保護者さんも少なくないはずです。
おとうた音楽教室の工藤彩野です。今日は「兄弟での発達差」について、特別支援学校での12年間の経験をもとにお伝えします。
子どもの発達は「個人差」がとても大きい
まず、大前提としてお伝えしたいのは、子どもの発達は一人ひとり違うということです。
発達には「だいたいこのくらいの時期にできるようになる」という目安はありますが、あくまでも「目安」です。2〜3ヶ月の差があることも、半年の差があることも、珍しくありません。
兄弟での発達の差は、こんな要因が影響しています:
- 生まれつきの気質・個性:慎重な子・大胆な子、感受性が高い子・鈍感な子
- 生まれ順の影響:第一子と第二子以降では、育てられ方・刺激量が違う
- 性差:一般的に女の子のほうが言語発達が早い傾向がある
- 発達の凸凹:ある分野は得意、別の分野は苦手という偏りがある子もいる
「比べること」が子どもに与える影響
「お兄ちゃんはできたのに」「お姉ちゃんを見習って」という言葉は、保護者が無意識に言ってしまいがちです。でも、これは子どもにとってどう聞こえるでしょうか。
子どもは「自分はダメだ」「自分はお兄ちゃん・お姉ちゃんより劣っている」と受け取ってしまうことがあります。これが自己肯定感の低下につながる場合があります。
兄弟と比べるのではなく、その子自身の「昨日の自分」と比べることが大切です。昨日できなかったことが今日できた、そこに着目してほめることで、子どもは安心して伸びていきます。
兄弟それぞれに合った音楽の楽しみ方
音楽教育、特にリトミックは、それぞれの子どもに合わせてアプローチを変えられる点が強みです。
慎重な下の子には「お兄ちゃん・お姉ちゃんがいる」が安心につながる
兄弟一緒にレッスンを受けると、「お兄ちゃんもやっているから大丈夫そう」と安心して参加できることがあります。上の子が「安全の見本」になってくれるんです。
発達の早い子にはよりチャレンジングな課題を
同じ教室内でも、発達が進んでいる子には少し難しいリズムや表現にチャレンジしてもらいます。「簡単すぎてつまらない」を防ぎ、その子の伸び代を引き出します。
発達がゆっくりな子には土台を丁寧に
焦って「できること」を増やそうとするのではなく、今その子が楽しんでいることをたくさん経験させてあげます。土台が固まれば、その後はスムーズに伸びていきます。
「下の子がゆっくりかも?」と思ったら
兄弟の差が気になって「もしかして発達が遅いのかな」と思ったら、まず相談してみることをおすすめします。
早めに「その子に合った関わり方」を知ることが、長い目で見て一番の支援になります。
発達ゆっくりさんへのリトミックについて、こちらの記事も参考にしてみてください。
→ 特別支援学校教諭の視点から|発達ゆっくりさんこそリトミックがおすすめな理由3選
また、何歳から始めるかについても、よく質問をいただきます。
→ 「リトミックって何歳から始めればいいの?」発達支援の専門家が本音で答えます
まとめ
- 兄弟での発達差は、気質・生まれ順・性差など多くの要因がある
- きょうだいと比べず、その子自身の成長に目を向けることが大切
- 音楽教育は、一人ひとりのペースに合わせて柔軟に対応できる
- 「ゆっくりかも」と思ったら、早めに相談することをおすすめ
おとうた音楽教室では、兄弟での参加も大歓迎です。それぞれのお子さんに合ったアプローチで進めていきます。
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