こんにちは!心の音楽教室あーのんです!
子どもの音楽教育、大人の音楽レッスンの効果についてのお役立ち情報をブログとインスタで発信中です!
音楽の力を借りてなりたい自分を叶える音楽教室を2024年に開業予定。
ボクは心の音楽教室のマスコットキャラクター!
りーっていうんだ!よろしくね!
私たち人間と動物たちの違いを音楽に関するところから探してみたの。
そしたら絶対音感より相対音感が特殊能力であることが分かったから紹介するわね。
音楽を勉強するのに絶対音感がないからって落ち込むことはないんだね!
ちなみに私は音楽科声楽専攻卒業だけど絶対音感はないわよ〜。それで困ったこともないわ。
結論から話しますと…
絶対音感ではなく、相対音感こそ人間に与えられた特権であり、訓練の成果なのです!!!
その理由をこれから説明しますね!
人間と動物
音に関する共通点
私たち人間は音を奏でてコミュニケーションをとったり、音楽を楽しんだりしています。
動物たちも音を使ってコミュニケーションをとっています。
例えば
- 犬は吠える
- 鳥は鳴く
- ゴリラは胸を叩く
- イルカやクジラは高音波音を出す
などがあげられますね。
みんなそれぞれの方法でお話してるんだワン。
ボクもお願い聞いてほしいときワン!って言っちゃう!
人間と動物の違う点
違う点は、人間は言葉によるコミュニケーションをとっているということ。
動物たちは音でコミュニケーションをとっているのに対し、人間は言葉を使っています。
動物たちは言葉を使うための体の構造になっていないからなのですが、音に関しても違いがあったのす。
鳥と歌
♪「小鳥はとっても歌が好き〜」って歌、知ってるかしら。鳥の歌声ってすてきよね。
実はあの歌声、私たちが知っている「歌」とはちょっと違うの。
鳥は音で判断している
鳥の実験を2つ紹介します。
実験①動物学者M.W.フォックスさんによる「七面鳥とヒナ」の実験
- 七面鳥の親は敵がヒナに近づくと、敵に攻撃をします。
- 敵にレコーダーをつけてヒナの声を流しながら、親鳥に近づけると…
- 敵を攻撃するどころか、羽で抱き抱えて守ろうとします!
このことから分かるのは
七面鳥は目(視覚)ではなく、耳(聴覚)から、ヒナを感じとって愛情が出ているということです。
実験②生物学者J.v.ユクスキュルさんたちにる「ニワトリとヒナ」の実験
- ニワトリのヒナは親の後ろをついて一列で歩きます。
- 一羽のヒナを捕まえて親から離すと、ヒナは「ピーピー」鳴きます。
- 親は必死にヒナを探しはじめます。
- ところが、ヒナにガラスケースを被せて、ヒナの声が聞こえないようにすると…
- 親はヒナがいなくなったことに気づかないのです!
この実験からも
トリがヒナを守ろうとするきっかけは「鳴き声」
鳴き声を聞いて、愛情は本能が目覚めることが分かります。
鳥は本能に「音」が備わっているのね。
トリは調が変わると歌えない
ウグイス、カッコウ、ヒバリなどは本当にきれいな歌声だよね!
あの歌声を聴きながらお昼寝するの大好き!
本当にきれいな歌声よね。実はあの歌、毎回おんなじ調で歌われてるのよ。
アメリカ・タフツ大学の認知神経学者アニルド・パテルさんによると
鳥は調が変わると全く理解できなくなるのだそうです。
つまり鳥は絶対音感しかもっていないのです。
親鳥の真似だったり本能的に発声したりして、歌のような鳴き声を身につけていきます。
音のつながりや音型としては認識していないので、調が変わるとまた最初から覚えなくてはいけません。
人間だけができる音楽
拍を打てるのは人間とボノボだけ
「拍を打つ」とは
次を予想し同じタイミングで音を刻めるということ
人間に近いとされる類人猿
- チンパンジー
- ゴリラ
- オラウータン
- ボノボ
- テナガザル
この中で拍を打つことができるのはボノボだけ。
このことから、リズムを感じて拍を打つって簡単ではないってことが分かります。
相対音感こそ人間の特権
鳥は調が変わると歌えない話をしたよね。今度は人間と相対音感の話をするわね。
鳥は音のつながりや音型としては認識していないので、調が変わるとまた最初から覚えなくていけない話を先述しました。
それに比べて人間はメロディを別の町に変えて歌うことができます。
これは、メロディを同じ関係の音の連なりとして、ひとつの塊で覚えているからなんです。
カラオケで歌いやすいキーに変えて歌うことができるもんね!
移調しても同じメロディとして認識できる「相対音感」は人間の特権なんです!
絶対音感は邪魔!?
絶対音感がある人は、聞いただけで音が分かって、すぐに演奏できたりします。周りからは「すごーい」と言われることも多く、特殊能力のように扱われているわよね。でも実は、特殊ではない研究結果もあるの。
認知考古学者スティーヴン・ミズンさんによると
生まれたての人間の赤ちゃんには絶対音感が備わっている。新生児の視力は未発達だが聴力は機能しているため、両親など周囲の人間の声を高低で判別している。しかし、言語を覚える際には、単語の「音と音の連なりとその意味づけ」が大事なので絶対音感は邪魔になる。なぜなら社会は、両親だけでなく、多くの人との関わりで成り立つため、さまざまな声で話される単語を判別できなければならず、それには、音の高低よりも「音の連なりと意味づけ」をひとつの塊として捉える能力のほうが必要になってくるからである。
認知考古学者スティーヴン・ミズン氏による「絶対音感」と言語機能との関係
人間にはもともと絶対音感があって、成長の過程で不要と認識されて消えていってるんだね。
そうね。だから幼少期から会話する能力だけでなく、音に対する力を学習することで、絶対音感がつくというより、絶対音感が能力として残るという感じかな。
相対音感こそ学習の成果
絶対音感に頼っていると、鳥と同じように、話した人によってすべて違うものとして捉えることになります。
社会の中で言葉を覚えるのは「絶対音感」より「相対音感」の方が都合が良いのです。
言葉を覚えていく過程で「絶対音感」が衰退し「相対音感」後から身についていくのです。
「相対音感」は後天的に獲得した素晴らしい能力なのです!
まとめ
音楽で学ぶことを大切に
演奏家になるためのレッスンを受けている方は別ですが
音楽レッスンは、演奏技術を高めて素晴らしい演奏をすることだけが目的ではありません。
何が大切か
- 目標に向かって努力する姿勢
- 音楽によって身につける社会性
- 人とのかかわり
これがこどもの音楽教育の大切な部分なのかなと考えています。
音楽を通じて、適切なコミュニケーションを身につけたり
リズム感を養って、音楽を日常の楽しみにしたり…
人間にしかない力、リズムや相対音感
これは人間は言葉によるコミュニケーションが必要だから。
昔も今も、人間は言葉によるコミュニケーションが大切です。
レッスンをする先生方は音楽教育を通して、幸せに生きる力を身につけるお手伝いができたら幸せですよね。
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