こんにちは!心の音楽教室あーのんです!
心の音楽教室あーのんって?と思った方はこちらも読んで欲しいワン
この記事は
脳内科医であり、医学博士である加藤俊徳先生がお話された内容をもとに、子どもの音楽教育の大切さをお伝えします。
- 新米パパママ
- 子育て方針に悩み中のパパママ
- 就学前、小学生のお子さんをもつパパママ
- 子どもの教育に携わる方
にとってお役に立てたら嬉しいです。
子どもの脳の発達について
脳細胞について
脳細胞1000億個あると言われています。
そして脳細胞は、年齢とともに減少していきます。
脳細胞が1番多いのは、生後1ヶ月以内の赤ちゃんなんです!
もう赤ちゃんの脳は、まっさらな大地。
家族とのかかわりや、環境、成長の中で経験することなどが影響して、まっさらだった大地に道路ができていく。
脳の発育はこんなイメージです。
よく使う道路(脳)は太くなっていきます。
木をイメージすると分かりやすいです。
太い幹があって、太い枝があって、細い枝もあって、枝の先には葉もついている。
脳は木の成長のように成長していきます。
脳はバランスが大事
木に例えた脳ですが、偏りがある木に育ってしまったら、木は倒れてしまいます。
脳も偏りがあると、大人になったときの脳も偏ったままです。
子どものときに、バランスの取れた、幹と枝を作ることが大切なのです。
幼少期に脳全体に太い枝が通っていれば、弱点が少ない脳ということになります。
弱点の少ない脳に成長すると、大人になったときにできることの選択肢が増えます。
バランスよく偏らない脳にすることが、パパママの勤めであり、将来子供ができることを増やす、やりたいことに自信を持って挑戦できる人生にするために、大切なのです。
聴く力とコミュニケーション
脳の中では場所ごとに役割が分担されています。
- 思考系
- 感情系
- 伝達系
- 運動系
- 聴覚系
- 記憶系
- 理解系
- 視覚系
耳から入った情報は、脳全体を使っています。
「思考系」
聴いた情報を理解し、考える。
「感情系」
聴いた情報から感情が動く。
「伝達系」
自分の気持ちや意見をまとめ、言葉で相手に伝える。
聴いたことに対して、返事をするだけで、「聴覚系」だけでなく、脳全体を使っていることになります。
逆に言うと、聴く力が弱いとコミュニケーションをとることが苦手になってしまうのです。
幼少期から聴覚を鍛えることは、コミュニケーションの出発点であり、「聴く力」を育むためにも大切なのです。
コミュニケーション能力が高いと、大人になってから選択肢を広げる武器にもなります。
良い人間関係を作れる人は、大人になってからの人生も豊かになるでしょう。
聴く力は演奏で鍛える
聴く力が大切なのは分かったけど、どうやって鍛えたらいいのかな?
演奏することで、聴く力は鍛えられます!
演奏することは、脳全体を活性化させてくれるんです。
「聴覚系」
- 楽器の音を聴く
- 自分の歌声を聴く
「視覚系」
- 楽譜を読む
- 楽器を見る
- 共演者とアイコンタクトをとる
「記憶系」
- 楽曲を暗譜する
- 楽典を覚える
「理解系」
- 楽譜から音楽を読み解く
- 音符と演奏を関連付ける
「思考系」
- 音楽の背景を思考する
- 表現を考える
- 創造的に演奏する
「伝達系」
- 先生、共演者、観客とコンタクトをとる
「運動系」
- 目や口など顔の表情を作る
- 指や身体を使って演奏する
- 合奏でタイミングを合わせる
「感情系」
- 音楽を鑑賞する
- イメージと結びつける
演奏すると、こんなにも脳全体を使うことになるんです。
もう演奏するしかないわね!!
パパママへ「これやって」
レッスンなんて行けないよ〜なんてパパママにもできる、内容だからぜひ読んでね!
様々な音楽に触れさせて
ポップス、童謡、歌謡曲など歌詞のある曲は左脳が刺激されるんです!
歌詞のないクラシック、ジャズ、オルゴールなどは右脳が刺激されるんです!
偏りなく、いろんな音楽を聴かせてあげてください。
右脳も左脳もバランスよく刺激されて、脳が育まれますよ。
歌って
スマホから流れる音楽だけでなく、幼児の頃は、音や音楽がなるおもちゃで遊ばせるのも効果的です。
1番おすすめなのは、パパママが歌って聴かせること。
家事をしながら、お風呂に入りながら、歌ってあげてください。
幼稚園や小学校に通うようになったら、園や学校で習った歌を一緒に歌ってあげてください。
「聴覚系」だけでなく「記憶系」も同時に鍛えることができます。
パパママと同じ歌を歌うことは、こどものコミュニケーション能力をぐーんと高めてくれます。
生の音を聴いて
生演奏にぜひ連れて行ってあげてください。
生演奏は脳に届きやすく、演奏する様子を目で見ながら聴くことは、脳を刺激し育ててくれます。
子ども向けのコンサートもやっているから、インターネットや市区町村の催し物情報からゲットしてみてください!
また演奏会に行くだけでなく、人の声も生の音です。
パパママ以外と接する機会も大切。
町内のお祭り、行事など、地域の方とかかわれる場所を積極的に活用してください。
いろんな世代の大人と話す機会は、普段聴くのとは違う、声、イントネーション、表現に触れることになります。脳の「聴覚系」が刺激させるだけでなく、コミュニケーションが大きく向上するはずです。
ファミリーコンサート
楽器を習いに行かなくても、学校で習ってきたことを、パパママの前で発表する機会を作ってみてはどうでしょうか。これだけで立派なコンサートです。
人に演奏を聴いてもらうのは「聴覚系」だけでなく「思考系」「伝達系」の脳が刺激されます。
最後に
子どもの脳はゆっくり育っていきます。
じわじわっと育っている間、パパママはじっと待っていてくださいね。
ちなみに、
男の方が女の子より「聴く力」の発達は遅く、男の子は「見る力」が早く発達する傾向にあります。
電車や飛行機、昆虫などに惹かれる男の子が多いのもそのためです。
男の子はのパパママは、より待つ力が試されそうですね。
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